幸福論という有名な本がいくつかあるように、幸せとは何かという問いは昔からずっとあり、見解は様々です。全部を読んだわけではないですが、私が好きなのはその中ではスピノザの定義でした。
正確に把握出来ているかはさておき、私がスピノザから受けた印象は「幸せとはモチベーションが高い状態のことを指す」というものです。
何かをしたこと・することによって訪れるものではなく、どの様な状態であるか、という捉え方です。
実はこれはカジュアルな話でもよくある考え方で、例えば目標に達したら幸せじゃなくなった、というケースです。ゴールに向かって行く時はモチベーションが高いけれども、達成後はモチベーション自体がなくなります。「モチベーション」を「幸福度」という言葉に置き換えれば、よくわかると思います。
他にも似た例で、「幸せを探す人が一番幸せだって」という歌詞(魔女の宅急便の曲)がありますが、探索中はモチベーションが高いので幸せですが、見つけたらモチベーションがなくなります。
では、モチベーションが高い状態を維持するにはどうすれば良いのか。
これは人それぞれだと思います。目標を設定するとか、ストレスがない状態に身を置くとか、競争するなど。
もしもどのように幸せになれば良いかわからず困っていたら、まずは発想を転換してみるのが良いかもしれません。「何かをしたり、目標を達成すれば幸せというわけではない」と認識し、「どんなことができたら幸せなのか」ではなく「モチベーションを高く保つためにはどうすればよいか」を考えてみるのです。
それでも分からなければ、そこを起点に悩むようにする。そうすれば、少なくともそれまでよりは前に進んでいます。
流れ星をみた時とか初詣など、お願いをする機会はたくさんありますが、その際に「活動レベルが高い状態を維持できますように」と私は祈ります。
では、祈りはさておき、実際私はどのようにしているか。それについては、文章が長くなってきたので、別の機会に書こうと思います。