自分を客観視するのは難しいと思います。どうしても自分の感情が入るし、そもそも全然できないという人もいます。客観視する方法は、2つあると私は思います。
1つは幽体離脱法、もう1つは小説法です。
幽体離脱法とは、自分の肉体から自分を分離させるイメージです。
自分から斜め上2〜3mあたりに自分の魂を置き、そこから自分を見下ろした場合、自分がどのように見えるのか、と想像します。肉体としての自分を斜め上から見下ろす感覚です。
自分の表情などが見たければ前側、自分と相手の関係(主に自分の前方にいることが多い)を見たければ後ろ側に魂を置きます。
そうすると、自然と自分の周りに注意がいき、自分がどのように見えるのかを意識できるようになります。
小説法とは、もし自分のような登場人物が小説に出てきたらどう思うか、を想像する方法です。
小説ではなく映画・漫画・ドラマなどでも良いですが、映像が含まれてきてしまうので幽体離脱法に似てきてしまうので、小説がおすすめです。もしどうしても小説ではない方がよければ、それらのあらすじや登場人物紹介などの感覚が良いです。
何かをするかどうか悩んだ時、自分のプロフィールとその悩んでいることを思い浮かべます。
例えば「来週友達からディナーに誘われたが行くかどうか悩んだ場合、まず仮に「行く」と決め、その上で「東京のマンションに住んでいて趣味は紅茶を飲むこと、仕事はフリーの記者で30歳前後の女性が、恵比寿のレストランに友達と4人で行こうとしているが、金銭的な余裕がなく、それでも行かないと友達関係が悪くなるから行った」のように、筋書きを想像します。そして、そういう一節を読んだ時に、その女性に対して自分がどのように感じて、自分はそう感じられるような人間でありたいかどうかを考えます。
その結果は、悩みに対する回答にほとんど同じです。
幽体離脱法と小説法は使い方が違います。幽体離脱法は行動や局面ひとつひとつでの自分の見え方、かつ今現在を分析するのに向いています。
一方小説法は中長期的に性質や他人からのイメージ像などを掴むのに向いていますが、刹那刹那を捉えるのには使いづらい方法です。
私なりの方法なので万人に適しているかはわかりませんが、やってみて合わなければやめれば良いだけなので、試していただいても損はありません。